水と緑豊かな郷「荻生(おぎゅう)」 | 富山県黒部市/荻生の舘

神明宮

神明宮(しんめいぐう)

見どころ

天照大神を祀る神明宮のある地は、黒部川の本流と支流の間にある土地で、昔は愛川地域と呼ばれていました。
昔、黒部四十八ヶ瀬氾濫のため土民が離散しようとした際、神告があり、その地に一堂を建て天照皇大神を祀ったところ、洪水があっても被害は僅少、以来、年々五穀が豊穣し、しだいに民家も増えていったといいます。今は水の神、五穀豊穣の神として信仰されています。
現社殿は、昭和56年(1981)3月建立されました。
「川中島の戦」の絵馬など、さまざまな神社絵馬も奉納されています。

神明宮の境内には、「水神さま」が祀られている水神碑があります。
愛川地域は黒部川との戦いの歴史でした。長期の豪雨による大洪水が発生したときのこと、濁流が村に押し寄せようとした時、上域にあった岩石の手前でぴたりと止まり、蛇行しながら徐々に遠のいていき、多くの村人の命が助かったという言い伝えが残っています。
この奇跡の岩石はのちに「水神さま」(罔象女紳:みずはのめのかみ)として神社境内に鎮座され、永く奉られてきました。
昭和9年(1934)の黒部川大洪水の際、浦山下村の堤防が決壊し、洪水によって集落が中州となって孤立したときのこと。村人は皆神社に集まり、洪水が早く収まるよう水神さまに祈ったと伝えられています。
水害の災いを祓い慎ましき営みを見守る神さまとして、水神様は村人に深く信心され伝承されています。

境内には他にも、力石と称される奇妙な岩石、一本は枯れてしまった夫婦松、水神様の由来が記された板などがあります。

神明宮水神碑
神明宮

INFOMATION

名称 神明宮
所在地 富山県黒部市荻生五郎八1768
備考 ■祭神 天照皇大神
■春祭 3月26日
■秋祭 10月17日

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