水と緑豊かな郷「荻生(おぎゅう)」 | 富山県黒部市/荻生の舘

吉祥寺

吉祥寺(きちじょうじ)

見どころ

曹洞宗 吉祥寺は「きっしょう様」とも呼ばれているが、発音は「きちじょうじ」。参道は荻生地区にありますが、本堂は山田新になります。

社殿にある「聖観世音菩薩立像」は黒部市内で最も古い仏像で、藤原期(894〜1185)の様式を示しており、昭和31年(1956)11月13日には「市指定有形文化財彫刻」に指定されました。
この聖観世音菩薩立像と脇立左右大臣像は、行基大士菩薩作と伝えられています。もとは吉祥寺境内にあった鎮守神社のご神体として安置されていましたが、神仏分離の折、神社は村の中央へ移転し、この立像と大臣像が吉祥寺に引き継がれ今日に至っています。高さ100cmの木彫一本造りで、両手が寄木造りでスギ材が使われています。
聖観世音菩薩立像は、昔から十一面観世音といわれ、信仰の対象としてあがめられてきました。開帳は33年に一回しか行わないのが原則ですが、その中間の17年にも行うことがあります。平成13年(2001)10月13日、52年ぶりに行われ、法要が営まれました。開帳の回数が少ないので、ありがたい秘仏とされています。開帳を33年に一回行う理由ははっきりしていませんが、観世音菩薩は、その場、その人に合わせて身を33に変えて現れ、教えを説かれたことに由来するのではないかと考えられています。また、33は三十三回忌からきたのではないかともいわれています。

むかし魚津の松倉城・天神山を攻めた前田利家が苦戦したとき、霊仏観世音菩薩(十一面観音)が現れて勝利を得たといわれています。前田家の守護菩薩がこの観世音菩薩であり、吉祥寺の寺紋も加賀藩の梅鉢の紋です。
天正年間(1573〜91)、上杉謙信の越中の国攻めで吉祥寺も焼かれています。弘化年間(1844〜47)に真言宗から曹洞宗に改宗され、安政六年(1859)加賀藩主に願い出て復興につとめられました。昭和6年(1931)12月9日、県の許可を得て現在地に移転、再建されました。

吉祥寺

INFOMATION

名称 吉祥寺
所在地 〒938-0801 富山県黒部市山田新2115
TEL・FAX TEL 0765-52-0871

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