荻生山王の宮とよばれている日吉神社は、大津市坂本にある日吉大社の分霊社です。
五穀豊穣の神として社殿を建立し、もとは「大橋」地内に鎮座していましたが、永正12年(1515)頃、越後の長尾為景(上杉謙信の父)の軍勢の侵攻により、社殿は焼失し、久しく再建されませんでしたが、正徳年間(1711~16)に現在地に再建されたと伝えられています。
明治30年(1897)頃までは、秋の祭典も盛大に催されたそうで、有名な「山王人形芝居」の人形などが残されています。
「巴御前之図」の絵馬など、さまざまな神社絵馬も奉納されています。