水と緑豊かな郷「荻生(おぎゅう)」 | 富山県黒部市/荻生の舘

箱根清水

箱根清水(はこねしょうず)

見どころ

荻生で美味しい湧き水を汲めるのが、箱根清水(はこねしょうず)です。近所の方はもちろん、遠くからも多くの方が汲みにこられます。

北陸街道ができたのは江戸時代の寛文2年(1662)。「愛本橋」が架けられ、荻生の「長屋」を通る道「上往還(上街道)」が整備されました。
長屋の村の入口に七本の松があり、旅人たちは「七本松」の下で疲れを癒したといいます。この松の近くから湧水が発見され、近くに住んでいた結城氏が、湧水の側に小屋を構え茶店を開いて旅する人をもてなし、人々に喜ばれたと伝えられています。
「箱根清水」という名前は、昔の地名「箱根新村」からつけられました。

清水の横には、箱根清水の歴史を伝える、次のような立て札があります。


「箱根清水」の記

江戸時代に参勤交代の制が定められ、大名の行列や人びとも旅のために道路がととのえられました。北陸街道もできました。寛文二年(1662年)に「愛本橋」が出来てから街道は三日市で、大布施方面から黒部川をわたって入善・泊へと行く道と、荻生・浦山そうして「愛本橋」を通って舟見・泊へと出る道が出きたのです。
荻生の「長屋」を通る道を「上街道」、または「夏街道」といいました。長屋の村の入口の曲り角のところに「七本の松」があり、旅をする人びとは「七本松」といって、この松の下で一服休みをしました。ところが、この松の近くの道路の脇から湧水が発見されました。近くに住んでいた関東の結城(現在の茨城県)から称名寺(浄土真宗・お西の寺)に随従して来た結城氏が、湧水の側に小屋を構え茶店を開いて旅する人をもてなし、人びとに喜こばれました。「箱根」とは「大きな山」、または「神聖な山」のことをいいます。ありがたい清水です。
神聖なあらたかな山から流れて出た浄水です。
(故 野島好二氏記)


また、黒部名水会が寄贈した「名水くろべの水琴窟」があります。
「地中の甕(かめ)に反響する水滴音は絶妙で琴の音色より澄んでいる。「平成寂音」わび、さびの心境を愛で、有限無限の水の恩恵に感謝し、水文化の顕彰にと、ここに水琴窟を設ける」と記されています。

箱根清水

INFOMATION

名称 箱根清水
所在地 富山県黒部市荻生(長屋地区)
お問い合わせ 黒部市役所 商工観光課 TEL 0765-54-2111

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